1959-62 Survey
This is a small mosque, three bays long and two bays deep, with a cross-vaulted ceiling and a flat roof. On the roof is an octagonal chatrī (kiosk-turret) with a roof in the shape of a pyramid. The ceiling of the mosque is, unusually, covered with banded and circular patterns, but as it is still used as a mosque, these are covered by thick whitewash. This building is thought to be connected with Qadam Sharīf to the south.
カダム・シャリーフ(Qadam Sharīf)のモスクとよぶ。ニューデリー鉄道駅の北北西約600メートル,クトゥブ=ロードの西約200メートルにあるカダム・シャリーフの城壁の西端にある。附図.H-6
間口3間・奥行2間の小さなモスクで,交叉ヴォールトの天井と平屋根とをもっている。屋上には,ピラミッド型の屋根をいただく八角平面のチャトリー(chatrī)が立っている。この建物の天井の随所に,帯状と円形の文様がほどこされているのはめずらしいが,現在なお,モスクとして使用されているために,厚い塗装におおわれている。このモスクは,南にあるカダム・シャリーフと関連して建てられたものと思われる。第Ⅱ期。
東研.Ⅱ-7;ASI.Ⅱ-350
2015-18 Survey
T99 remains, but the old mosque next to it has been demolished, and a new ferroconcrete mosque has been built with no gate on the east. Other buildings crowd the area. In 2018, locals confirmed that M21 was destroyed
[現状]T99は残るが、隣りのモスクは老朽化によって破却され、新たな鉄筋コンクリートのモスクが新設され、東門もなく、全て建物が立て込んでいた。また、2018年の聞き取り調査によってもM21の破却を確認した。
[平面]間口3間奥行2間の礼拝室でM15を小さくした形である。Monuments of Delhiによると礼拝室内間口7m奥行6.3mで、中庭は間口9m奥行7m。
[外観] 1959-62年の写真には、東側に前廊が増築されているが、本来のファサードの柱は2本柱とし、1間ごとに両端と2つの持送が残り、おそらく軒を有したと思われる。他のモスクと異なるのは、屋上に8本柱のチャトリをもつ点である。チャトリは軒を張り出しドームでなく8角錐の屋根をいただく。このChattriは、上部周囲にU字型の囲いをまわすので、M21西壁がO8のボルジュ内に設けられ、集落西壁のChattriだったのかもしれない。
[内観]6つのベイにクロス・ヴォールトを架ける。ミフラーブ周囲にはインスクリプションが残り、アーチのイントラドスには帯状の装飾、ヴォールトの曲面およびミフラーブの凹面にメダイオンの装飾がなされた。
Mission Credit Line : Mission for Indian History and Archaeology, University of Tokyo, in 1959-60 , 1961-62: the Resurvey of the Delhi Monuments, Research and Information Center for Asian Studies, Institute for Advanced Studies on Asia, University of Tokyo in 2015-18.
Map Reference : Grid ref. H-6. Ill. 33.
IOC Reference : M21, II-7
ASI Reference : II-350
Archived IOC Site Record: https://perma.cc/Y7T3-UM7G